『護られなかった者たちへ 中山七里』

ミステリー
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You Tube「有隣堂しか知らない世界」をここ最近の楽しみにしているのですが、先日公開された動画がかなりやばいと話題になっています。

それが「【どんだけ稼いでるの?】職業作家の1日ルーティン ~有隣堂しか知らない世界067~

作家の中山七里さんの一日を密着した動画だったのですが、とにかく一日のルーティーンがやばいです。

ちなみに中山七里さんの名前を聞いてもピンとこなかったのですが、このミスで大賞を取った「さよならドビッシュー」や「連続殺人鬼カエル男」の作者と聞いてようやく分かりました。

出典:有隣堂しか知らない世界

本人は普通ですとサラッと言っていますが、睡眠3時間食事はレッドブル1本のみでこの作業量は凄すぎです。

そんなわけで中山七里さんが、魂を削って書き上げた社会派ミステリー「護られなかった者たちへ」を読んでみました。

著:中山 七里
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あらすじ

舞台は震災から4年後の仙台市。生活保護などを担当している福祉保険事務所の課長の他殺体が発見。

しかも拘束したまま餓死させるという殺害状況から怨恨の疑いが強く持たれますが、被害者を調べても聖人のような人物で、恨んでいる容疑者は一向に見つかりません。

捜査が進まない中、二体目の餓死死体が発見されます。

その一方、模範囚として出所したばかりの利根が、ある人物を探していていた。その人物は、餓死殺害された二人の元上司だった…

と言うわけで、ストーリーとしては結構陰鬱でダークな感じです。

生活保護の受給者と窓口となる役場やケースワーカーの関係、限りなく増え続ける生活保護費や不正受給の問題など、昨今の貧困問題などと絡めながら描かれています。

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現実はここまで酷くないと思いたいけど…

印象に残ったのは、利根の母親代わりとも言える遠島けいという人物。

離婚して身寄りもなく貯金を切り崩して生活していた遠島けいですが、とうとう立ち行かなくなり生活保護を受けようとします。

しかし、福祉保健事務所の窓口であっさり申請を却下された挙句、小馬鹿にしたような態度で追い返されてしまいます。

電気もガスも、水道まで止められて食うものもなく、餓死した遠山けいの胃の中には空腹を紛らわすために食べたティッシュが詰まっていました。

生活に困って生活保護を申請しても却下されている者がいる一方、不正受給で楽に私腹を肥やそうとするするズルい奴もいる。

小説の中だけ思いたいところですが、現実はさらに酷いニュースばかりで嫌になります。

愛知県で普通の会社員として働いている自分にとっては、正直言って震災も貧困もいまいち接点が無かったのですが、やはり場所によっては今なお深い傷となっているんでしょうか…

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映画も公開されます

佐藤健、阿部寛主演で映画も公開されます。

映画『護られなかった者たちへ』公式サイト

推理小説ではあるものの、謎解き要素というよりは日本の弱者保護や格差の問題を描いた作品です。

You Tubeをきっかけに呼んだ作品でしたが、なかなか考えさせられるテーマでした。

今回中山さんの作品を初めて呼んだのですが、とても惹きつけられて一気読みしてしまいました。

タイトルを見て気にはなっていたもののまだ読んでいなかった、さよならドビッシュー連続殺人鬼カエル男も読んでみようかと思います。

おしまい。

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