【パイロット】久しぶりに万年筆を買ってきた【キャップレス】

Apple好きに人気のYou Tube「Apple信者1億人創出計画」を最近良く見ているのですが、そこで最近良く話題になっているのが万年筆について。

Apple関係のチャンネルなのになんで万年筆?というのはとりあえず置いといて、私も文房具好きなので昔から万年筆は興味は持っていたんですよ。

もう売ったり譲ったりして少なくなってしまったのですが、今でも何本かは万年筆を持っていますし、昔は「趣味の文具箱」という雑誌も毎号買っていました。

で、「Apple信者1億人創出計画」で出てきた万年筆が、非常に気になったので会社をブッチして買ってきました。

それが、パイロットのキャップレスという万年筆です。

実用的な一本を探しているなら、持っていて損はないですよ。

目次

PEN’S ALLEY(旧竹内文具店)に行ってきた

万年筆を買おうと思っても、へき地には万年筆を豊富に取り扱っている大型の文具店なんてありません。

そんなわけで、岡崎にあるPEN’S ALLEYまで行ってきました。

ここは雑誌でも紹介されたこともある、たくさんの万年筆を取り扱っている聖地的な文具店。以前は竹内文具店という名前でしたが、店名が変わったようですね。

一度行ってみたいと思っていたんですよね〜。

店内に入って2階に上がると、フロアーの約半分に万年筆などの高級筆記具がずらっと並んでいます。

インクも種類が揃っていて、万年筆好きにはたまらないですね。

あちこち目移りしながら、店内をウロウロしていると、目的のキャップレスもたくさん並んでいました。

何本か試し書きをして選んだのは、中字のマットブラックの万年筆です。

細字も試し書きしたのですが思ったよりサリサリ感が強く、やはり万年筆らしい書き心地の中字を選んでしまいました。

インクを入れるためのコンバーター「CON-40」も一緒に買ってきましたよ。

さっそく開封

動画で紹介されていたキャップレスは限定品だったので、でかい箱に入っていたのですが、今回買ったのは通常品なので細長い箱に入っています。

よくキャップレスはあまり高級感が感じられないなんて言われますが、手に持ってみるとかなり重さが感じられ、安っぽい感じは全くしません。

金属軸のキャップレスマットブラックは、重量が30gあり万年筆の中でもかなり重めです。

ちなみにパイロットのスタンダードクラスの万年筆「カスタム74」は21g、ペリカンのM800でも29gぐらいなので、ボデーサイズに比べるとかなりずっしりした印象です。

さっそくノックを押してペン先を出してみると、ちっちゃなペン先がピョコッと出てきます。

手持ちの万年筆と比べるとこんな感じ。マジでめっちゃ小さいです。

上から

マイスターシュテュック149

ラミーサファリ

パイロット キャップレス

ちっちゃなペン先には18K750の刻印があります

18Kは18金ってことは知っている人も多いかと思うのですが、750は何かというと金性1000分の750、つまり金の純度75%を表していて、意味合い的には18金と全く同じです。純金なら24Kもしくは999.9なんて刻印があったりします。

コンバーターを装着してインクを吸引してみた

分解してみると中にはペン先ユニットが入っています。

軸側のネジ部に切り欠きがあって、ペン先ユニットのポッチと向きを合わせないとセットできないようになっています。

金属製のカバーを外すと中に樹脂のカートリッジみたいなものが入っていますが、これは使わないので外します。

コンバーターを使うときには金属カバーは使わないので、大事に保管しておきます。

ペン先ユニットにコンバーターをセットして、インクを吸引。

今回はパイロット純正ではなく、手持ちのインクの中からモンブランのブルーブラックを入れてみます。もう10年以上前のインクなので、変質していなければいいんですけどね…

実際に使ってみた

キャップレスを使うときは他の万年筆とは違い、クリップが手元側(ペン先側)にきます。

一見クリップがジャマになるのではと思いがちですが、実際に握ってみるとクリップがガイドになって思いのほか握りやすいです。

ただ、ペンの持ち方が変則的な人には合わないかも知れませんね。

ペンの自重もあるので、ほとんど筆圧を掛けずにスラスラと書けます。

ペン先が小さいので万年筆独特の書き味は薄いかと思いきや、思いのほか書き心地が良くてびっくりします。

キャップレスのデメリットは

かなり気に入っているキャップレスですが、もちろんデメリットもいくつかあります。

インク容量が少ない

キャップレスに使われているコンバーターはCON-40という、容量が0.4mlのコンバーター。

パイロットにはCON-70という容量0.7mlのコンバーターもあるのですが、キャップレスには使うことができません。

一般的な吸引式の万年筆はインク容量が1ml以上あるものが多いので、すぐにインク切れを起こしてしまいます。

カートリッジインクなら約0.9mlあるそうなので、頻繁にインク吸引するのが面倒な人はカートリッジにしたほうがいいかも知れません。

インクが煮詰まりやすい

ペン先のインクの水分が蒸発してきて、インクの色が濃くなったりすることを「煮詰まる」なんて言いかたをします。

ペン先の開閉部に乾燥防止のシャッターが付いているのですが、やはりキャップ式に比べるとインクが煮詰まるのが早い気がします。

1日やそこらで書けなくなってしまうことはないので普段使いする分には問題ないのですが、しばらく使わないようであればインクを抜いて洗浄したほうがいいですね(長期間使わないときのメンテはどの万年筆にも言えることですが…)

裏技を使うときにペンが持ちにくい

よく太字の万年筆で細字を書くときに使われるのが、ペン先を反対側にして書くという裏技。

通常キャップレスではクリップが上向きでペンを持つのですが、この裏技を使うときは下側にクリップが着てしまいます。

そうなると、当たり前なんですがかなりペンが持ちにくいです。

普通に使う分には特に問題なし

とはいえ、どれも許容範囲内かなとは思うので、わりかし誰が使っても満足できるかなと思います。

インク容量が少ないのもインクが煮詰まりやすいのも、こまめにメンテをする習慣が付けば特に問題はないですし、逆にメンテの習慣を付けるきっかけになるかも知れませんよ。

まとめ

キャップレスはその独特な形状や使い勝手から敬遠する人も多いかと思いますが、万年筆を普段使いするのなら最適な万年筆です。

万年筆のキャップはネジ込み式が多いため、キャップを外すときも結構手間に感じるのですが、キャップレスであればノックを押すだけで気軽に使用することができます。

手帳やメモ書きなどで普段から万年筆に触れていたい人には、最適ではないでしょうか。

おしまい。

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