日本のような湿度の高い環境でカメラ内やレンズを放置していると、カビが発生してすることがあります。
湿度を一定に保ち、カビの発生を予防してくれるのが防湿庫。
今までは機材の保管に、ドライボックスという簡易防湿庫を使っていました。
ドライボックスはタッパーの様な箱に除湿剤を入れて、中の湿度を下げるだけの簡単なもの。
小さなものから望遠レンズが丸ごと入る大型のものまでさまざまなサイズがあり、比較的安価なので私もずっと愛用してきました。
しかし除湿剤を定期的に入れ替える必要があり、気がつくと除湿剤がパンパンに膨らんで、中の湿度が70%を超えているなんてことも…
そこでずっと欲しかった、ちゃんとした防湿庫を導入することにしました。
防湿庫を比較してみた
私が今持っている機材は、ミラーレス一眼が1台とレンズが3本。サイズ的には一番小さな25Lでも十分です。
しかし、どうせカメラもレンズも増えるので、少し大きめの容量が50Lクラスのサイズを選ぶことにします。
主な防湿庫メーカーの50Lクラス防湿庫を比較するとこんな感じ。
東洋リビング ED-55CAT(B) | Re:CLEAN RC-50L | ハクバ KED-60AZ | トーリ・ハン PH-62 | HOKUTO HB-50EM | |
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容量 | 53L | 50L | 60L | 56L | 50L |
本体サイズ WxDxH(cm) | 33.8 x 35.6 x 59.2 | 29 x 36.5 x 58 | 35.8 x 31.5 x 59 | 40 x 38.4 x 52 | 29 x 32 x 59 |
庫内サイズ WxDxH(cm) | 33.2 x 29.9 x 52 | 26 x 27.5 x 47 | 35.6 x 31 x 55 | 39.8 x 32 x 44 | 28.6 x 29 x 54.5 |
本体重量 | 10キロ | 9.1キロ | 12キロ | 13キロ | 9キロ |
除湿方式 | 除湿剤式 | ペルチェ式 | 除湿剤式 | 除湿剤式 | ペルチェ式 |
光触媒 | あり | なし | なし | あり | なし |
庫内LED | なし | なし | なし | あり | あり |
庫外コンセント | あり | なし | なし | あり | なし |
庫内コンセント | なし | なし | なし | あり | なし |
湿度計 | アナログ | アナログ | アナログ | アナログ | デジタル |
価格 (10月9日現在) | ¥39,173 | ¥14,800 | ¥25,330 | ¥43,029 | ¥23,200 |
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防湿庫の除湿方式には、除湿剤式とペルチェ式と2種類あります。
最初はペルチェ式の防湿庫のほうが安かったのでそれにしようかと思っていましたが、調べてみると耐用年数が5年ほどしかないようです。
それに対して除湿剤式は若干値段は張るものの、耐用年数が長く電気代などのランニングコストも低めなのが特徴。20年以上故障せずに使い続けている人もいるようです。
他にも充電器用の電源口があったり、扉を開けるとLED照明が点いたりと各メーカーごとに色々特徴があります。
とはいえ、ここに挙げた5メーカーに関してはどれを選んでも間違いないかなといった感じ。
ペルチェ式の除湿ユニットに関しても、故障をすれば除湿ユニットだけ交換が可能のようです。
買ったのは東洋リビングのオートクリーンドライ
機能フル装備のトーリ・ハンや、シンプルなデザインで安価なRe:CLEANとも迷ったのですが、口コミや評判の良かった東洋リビングにしました。
寝室に設置してあるのですが、動作音はほぼ無音で気になることは全くありません。
照明が無いので中の物を探すのが大変かなと思いましたが、棚を引き出すことができるのでさほど問題は感じませんでした。
トーリ・ハンの防湿庫は棚を引き出すことができないので、奥のものを取り出すときはちょっと大変かもしれませんね。
まとめ
なんと言っても、レンズの管理に手を煩わせることがなくなったのが1番のメリット。
防湿庫というと、プロやハイアマチュア向けのイメージがありますが、むしろ撮影頻度が低い人にほど導入したほうがいいアイテムです。
カメラやレンズは毎日使うのであれば、使うことによって内部の空気が循環されてカビの発生はしないそうです。
写真撮影は月一なんて人が、気が付いたらレンズがカビてたなんてパターンが多いみたい。
渡しの場合、カメラとレンズ1本は毎日持ち歩いているのですが、200-500の望遠レンズなどは年に数回使うぐらいであとはしまいっぱなしです。
防湿庫に入れておけば、いつの間にかレンズがカビてしまった、なんていう心配から解放されます。
ドライボックスでも機能は十分かもしれませんが、防湿庫は安心感がまるで違いますよ。
おしまい。
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